婚活している30代女性が高望みに気づかない理由
周りの友達もどんどん結婚していき、自分も頑張らないと!
特に30代にさしかかる女性の方は、結婚に対して本気に考えるようになります。
筆者の周りにも何人か30代に差し掛かる女性がおり、彼女たちも婚活にいそしんでいますが、中々相手と出会えないと悩みをかかえています。
「相手に対して普通の条件しか求めていないのに、なんで彼氏ができないんだろう。」
彼女等のイメージとしては、普通のタイプの男性であれば沢山いるから、普通に出会えるそうだし色々な男性と出会えれば、そのうち性格や価値観が合う人が見つかって結婚できそうだと思っているのですが、実際うまくいかなくて悩んでいる状態。
実は意外にもその「普通」が周りから見ると高望みしているという事に気づいていない女性が多いのも事実。
ではなぜ気づかないのか?その理由をご紹介します。
目次
1.「普通」というレベルに誤差を生じている
「普通の男性でいい、気の合う人なら。」
と婚活をしても中々いい男性と出会えない、と悩んでいる方多いですよね。
実際に30代の独身女性の3人の友人たちに「自分が付き合いたい″普通の男性”」って具体的にどんな感じですか?と聞いたところ
ある人は
・年収は500万くらい
・身長は170cmぐらいの中肉中背
・一人暮らしの経験あり
次に答えた人は
・身長は170cm以上
・そこそこの企業に勤めている(中小でも大きな会社)
・年収は600万くらい
・顔はイケメンじゃなくてもそこそこいい人
・年齢は30~35歳くらい
・長男以外の人
最後に答えた人は
・大卒
・身長は170cm以上は絶対(希望は175cm)
・顔、ルックスはそこそこいい
・髪が薄くない
・細身の筋肉系
・長男以外の人
筆者が「それってレベルが高くないですか?」と聞いたところ三人とも
「え~普通ですよ~。」
と声をそろえて答えています。
確かに年収1,000万、身長180cm以上、高学歴だったら高望みと誰もが思いますが、多くの女性は
・年収は500万~600万
・身長は170cmは欲しい
・普通の顔(二重で鼻筋が通っているくらい)
・薄毛ではない
が普通の男性と考えているのではないでしょうか。
「だって前に付き合っていた彼もこんな感じのタイプだし。」
という方もいますよね。
30代となると、役職に就くと年収もそれなりにもらっていますし、顔もそこそこ、身長も170cm位の人は社内や知り合いにもたくさんいます。
確かにいるんです。
でも彼らはすでに「結婚」しているんです。
だから同じ年齢くらいの独身男性を探そうとしても、彼女たちが思う「普通の男性」はすでに既婚者。
圧倒的に少なくなっているため中々出会うことが難しくなっているのです。
中には30代で高収入、イケメンで独身男性はいます。
しかし彼らの多くは自分より若い20代女性と付き合いたい、または今はまだ独身で有意義に過ごしたいから結婚はまだしないというパターンが結構多いのです。
30代独身女性が思う「普通の男性」の多くは結婚済み。
だからこそ、普通の条件を変えていかないと婚活が難しいという事なのです。
2.一つ一つは高望みでなくても数が多い
もう一つ婚活がうまくいかない原因は「条件は高くないけど、数が多い」ということ。
これを読んでいる婚活中の女性の方、いくつ条件がありますか?
・年収500万程度
・外見、ルックスはそこそこ
・長男はNG
・公務員など安定した職業の人
・親との同居NG
・転勤はNG
・身長170cm以上
・年齢差は5歳程度
・家事を手伝ってくれる人
・優しい人
・価値観があう人
・コミュニケーションのある人
一つ一つはそんなに高レベルとは思っていなくても、これ全部当てはまる人っていないのです。
結婚した独身女性に「どんな人と結婚したいですか?」と聞くと、結構皆条件の数が多いなあと感じます。
なぜ条件がそんなに多くなるの?と聞いたところ
「年収がある程度あっても、会社が潰れたら生活が成り立たないから安定した職業の人がいい。」
「相手が長男だと向こうの親との同居の確率が高いし、嫁姑問題で苦しみたくない。」
「お互いに一緒に生活していくのだから価値観が合わないと暮らしていけないし、お互い喧嘩もしたくないから優しい人、明るくてコミュニケーションがある人ならうまくやっていける」
「子供を産んで育てるとなると、あまりにも相手が年上だと育てるのも大変。ましてはお金がかかる時に退職の年齢だと、生活がなりたたない。」
「やっぱり恋愛して結婚したいから外見やルックス、身長は見ちゃう。」
聞いてて思いましたが、女性がいいなと思う男性は20代のうちに、他の女性がどんどんとっていきます。
条件に合う男性はどんどん少なくなるわけなのです。
だから多くの婚活のお悩みサイトは「条件を多くしない。」と言うアドバイスを口酸っぱく言っているわけです。
3.年齢よりも若く見えると言われているから
今は様々な美容用品やエイジングケアも豊富にあり、30代に入っても20代に見えるような女性が多くなりました。
スレンダーで、肌もキレイで20代かと思ったら30代後半でビックリする方もいますしね。
「そういう私も周りから歳の割には若いねって言われているし、自分の理想にあった条件の男性と出会えるかも。」
と思う女性は多いです。
その自信を削ぐのは申し訳ありませんが、「年齢よりも若く見える」女性は本当たくさんいるんです。
実は30代の婚活女性は現在飽和状態。
同時に婚活市場は、20代の女性が多くいることもあり、少しでも他の女性より抜きん出ようと皆努力を怠らないため、全体のレベルが上がっています。
今の婚活市場は実は、普通の男性がモテて女性がフラれるケースが多くなっています。
婚活アプリやサイトには毎日多くの男性が登録しており、あなたが望む「普通の男性」はいます。出会いはあります。でもあなた同様、狙っている女性が多いということ。
「普通の男性」は競争率が必然的に高くなり、また男性にも求めている相手への条件があります。
あなたが良いと思っても男性側に気に入ってもらえないと結婚にはつながりません。
ちょっと厳しい内容になってしまいましたが、実はがんじがらめの条件の考え方から解放できるコツはあるのです。
4.相手の条件をどう修正すればよいか
「結局妥協するしかないのかな。」
婚活がうまくいかないとそう思ってしまう方が多いと思います。
ではどうすれば良いのか?
それは自分の持つ条件の見方を少し変えてみること。見方を変えることで出会いの幅も大きく変わります。
4-1:年齢
子供を産みたいから10歳以上の年上はダメ、経済力がないから20代の男性はダメ、なんて言っていたらいつまでたっても出会いはありません。
20代の男性でも精神的にしっかりした人はいるし、40代でも素敵な男性はたくさんいます。
30代の頃は仕事で夜遅くまで働く事が多くて、休日は趣味や用事で自分のことで終わってしまい、彼女をつくる時間がなかった人も結構います。
また年齢が離れているからこそ、同年代の男性より人生経験も豊富で包容力もあり、喧嘩もあまりないからお互いに楽しく暮らせているという意見も。
年齢の幅を広げることで、色々なタイプの男性と出会えるチャンスがうまれることにもつながりますよ。
4-2:身長・外見
普通の外見の男性と言っても、皆さん結局自分の好みの顔、スタイル、身長を希望するので、必然的に出会える男性の数が限られてしまいます。
優しそうで真面目な男性と出会っても「身長が低いから」「顔が好みじゃないから。」と外見や身長など第一印象で、決めてしまうのは非常にナンセンスです。
結婚は外見で選ぶものではありません。お互いの生活スタイル、考え方が合っていないと、続けられるものではないからです。
例え外見が好みの男性であったとしても、その男性とのお付き合いがうまく行くとも限りません。
話をしてみて、価値観や生活スタイル、性格も合わないなんて事があります。
何よりも婚活している男性もあなたの事をよく見ています。
お互いの事をよく知らないのに外見が好みだからと、お付き合いをせまっても、相手からは「この人、僕の中身をよく知らないのに」と疑問に思われてしまいます。
外見や身長にこだわると、相手の内面、性格を感じる能力がどんどん鈍くなり、しまいには誰からも相手にされない事にもつながってしまいます。
4-3:長男
長男の男性とお付き合いすると、いずれは男性の親の面倒をみないといけない、同居の確率が高いと思って嫌厭(けんえん)する方もいますが、未来の事は誰にもわからないのに、想像だけで長男はNGという条件は、自ら結婚を半分放棄しているようなものです。
長男だからって全ての人が家を継ぐ、親と同居するわけでもありません。
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、夫の親と同居する割合は全国で22.2%程度という結果。
「あまり干渉されたくない。」という理由が高く、同居はぜず移動時間30分程度のところに住む家族が多いです。
長男だからって今や親と同居ってそう多くはないのですよ。
4-4:年収
30代の女性の多くが「年収」を条件にしている人は多いはずです。
その多くが500~600万を希望していますが、いまのご時世給料ってそんなにもらえていません。
600万円もらっている男性の職種は、会計士(649万)、経営コンサルタント(666万)、金融アナリスト(680万)、業務改革コンサルタント(681万)と専門職系や金融系専門職の一部の職種に限られています。
参考資料:求人情報・転職サイトdoda(デューダ)より
2018年の全体の平均年収は414万円。
30代男性の平均年収は30代前半で460万9,000円、30代後半で532万円です。
参考資料:国税庁|平成29年分民間給与実態統計調査
年間600万を男性一人で背負わせるのではなく、あなたも働いてサポートして二人で協力すれば年収600万は楽勝です。
政府の働き方改革により、女性の仕事の環境はだんだんと整備されつつあります。
それになによりも、専業主婦と働いている主婦はもらう年金にも大きな差がうまれます。
PRESIDENT Onlineの記事にて興味深い数値が載っています。
36歳の夫(38年加入、03年度まで平均報酬32万円、それ以降は41万円)と、35歳の専業主婦(前述の40代妻と同条件)で試算すると、2人分の受給額は月額約22万円、年間262万7300円。
36歳の夫(38年加入、03年度まで平均報酬32万円、それ以降は41万円)と、妻が会社員(03年度までの平均報酬26万円、それ以降は32万円)で試算すると、2人分の受給額は月額約27万7600円、年間333万1200円。
参考資料:PRESIDENT Online「働く妻vs専業主婦」年金格差の正体より
月額57,600円、年間で691,200円の差が出てきます。
2人で働けば、どちらかが倒れても収入もとぎれないし、将来の年金も多くもらえることにつながります。
またAI技術の急速な発達により、高い給料をもらっている職種も徐々にAIに切り替わり、なくなっていく可能性もあります。
なくならなくても人員を削る場合だってあります。
年収が今良くても未来はわかりません。
だからこそ、年収にこだわらず足りない分は自分がサポートするという心構えを持つことで、お相手の男性の幅が広がることにもつながります。
4-5:価値観
結婚相手を選ぶ時は価値観が同じかどうかが大事と言われていますが、価値観は、その人の育った環境や経験、人間関係の中で出来上がっていくもの。
同じ価値観をもっている人って中々いないんです。
「この人とは価値観が合わない」
からお付き合いしないという事は、見方を変えると他の人の考え方を受け入れられない、視野が狭いという事になり結果的に出会いのチャンスも狭めてしまう事につながります。
価値観って人間の本質と思いがちですが、実は時間や経験によって変わっていくもの。
結婚はお互いの価値観の違いを発見し受け入れることの積み重ね。この積み重ねによって同じ屋根の下で生活していけるわけです。
「価値観が合う」から「相手の価値観を理解してみる」に気持ちを切り替えることで、男性とのお付き合いの幅も広がっていきます。
5.まとめ
今回は「婚活している30代女性が高望みに気づかない理由」を3つご紹介し、相手への条件に対して見方を変えるポイントをまとめました。
出会いがないわけではないのに、中々お相手が見つからないと感じた場合は、一度相手へ求めている条件がどれくらいあるのか?
その条件を別の角度から見たらどうか?など
一度立ち止まって考えることで、自分に合う男性の幅が広がるきっかけにもなります。
条件の内容が多いのか、高すぎるのか、わからない場合は結婚した友達に相談してみるとよいですね。
既婚女性ならではの鋭い意見・アドバイスをもらえるはずですよ。